ゴールまでの道のり
大学受験の大変さ
ボーダーフリーの大学もありますが
多くの人が第一志望にするような大学を
目指そうとした場合はやはり大変です。
量をこなす能力が求められるうえに
ゴールまでの道筋を描くことも
求められるからです。
大学受験の大変さは
公立中の定期テストと比べると
よくわかります
【公立中の定期テストの場合】
例えていうならば、次のような課題です。
「家から学校まで3分で行きなさい」
特別な計画を立てなくとも
自然体で淡々と歩いていけば
ゴールに到達できます。
【中学受験の場合】
少し大変になります。
「10km先の灯台に2時間で行きなさい」
イメージとしてはこのような課題でしょう。
ただ、
中学受験は量が多くない上に
全て塾の中で完結する為
集団で一緒に歩いて行くことができます。
この集団で一緒に歩いてくれさえすれば
全員がゴールに到達できます。
【大学受験の場合】
「1カ月以内に旅費はアルバイトでためて、
マチュピチュまで行ってください」
そんな課題です。
最悪なのは
とにかく歩いているうちにつくだろう
そんな人もいるかもしれません。
こんな例え話なら
「おかしなやつ」と気づくのですが
大学受験となると意外に気が付きません。
マチュピチュってどこだ?
ああ南米のペルーか
こんなレベルがスタートライン
目的地が南米のペルーですから
飛行機が手段となりますね。
まずどんな経路があって
費用はどれくらいかかって
普通はそんなことから考えるでしょう。
パスポートの申請も必要だし
アメリカ経由ならESTAの手配も必要。
格安航空券を使えば
閑散期なら片道7~8万円で行ける
じゃあ20日間バイトで7~8万円稼ごう
こうなると少し具体的になってきます。
計画のポイントは
最初の段階で
パスポートとESTAの手配をすること
20日間で7~8万円をためること
ここさえ我慢すれば
あとは
高知⇒成田⇒ロサンゼルス⇒リマ⇒クスコ
30時間前後のフライトと
現地での鉄道の旅です。
大学受験も同じです
① 志望校の配点と合格最低点を調べる
② 志望校の問題と傾向を把握する
③ 共通テスト・二次試験の
各科目の目標点を決める
④ 残された期間内に、
自分の能力・体力・気力で
どう仕上げていくか計画を立てる
まずはここができていることが大前提
これができていない状態で
単語を覚えていこう
共通テストをとにかく数多くこなそう
そんなことを始めると
マチュピチュに歩いていくのと
同じ結果になります。
定期テストが終わります
自分のペースでA判定ならノープロブレム
そうでなければ
自分のペースを改めて下さい。
来週のベネッセで
総合得点率が50%を割っていたら
赤に近い黄色信号です
絶対という言葉はあまり使うなと言いますが
99%やり方を改めるべきです
何事も先達はあらまほしき事なり
仁和寺に参詣した法師と
同じことにならないよう
合理的な方法論で努力していきましょう
高3生で今どんな成績であろうとも
合理的な方法論で努力すれば
私大文系なら
一般入試で早稲田まで狙えます
国公立であれば
岡山・広島までは全員合格できます
それ以上の大学であったとしても
現在の成績が
学芸の普通クラスで一桁後半であっても
クラブ活動も頑張ってきたような人であれば
神戸大あたりまでは
十分狙っていいと思います。
医学部も高知大であれば
共通テスト模試が60%ちょっとでも
クラブで今まで真剣に頑張ってきた人なら
なんとかなるというのが
25年塾を運営してきた私の考えです。